中小企業庁が発行した2015年版中小企業白書からホームページの目的と現状についてご紹介したいと追います。
中小企業白書の「第2部 中小企業・小規模事業者のさらなる飛躍 第4節 IT、外部資源、デザインを活用したイノベーションと販路開拓」にインターネットに関する報告がありました。この調査は平成26年12月に全国の売上高10億円超の比較的規模の大きな中小企業5,000社に対して行われました。(回収率15.5%)
ホームページの目的
60%超の中小企業がホームページを保有していて、その目的としては「自社紹介による信用力の向上」が43.2%とダントツに多く、「販売促進」が17.0%、「新規受注先の拡大」が14.7%、「商品説明」が14.2%となっていて、90%近くの企業が情報発信、販路開拓目的にホームページを利用しているのがわかります。しかし比較的規模の大きな中小企業でも40%近くがまだホームページを保有していないのが意外でした。
インターネットの利用状況
「インターネットバンキングによる資金決済」が72.4%、「ホームページでの宣伝広告」が64.4%、「販売・受注・見積り受託等」が43.3%など、日常的にインターネットを利用しているのがわかります。
ホームページの現状
ホームページの有用性に関しては、「非常に有効であった」が5.1%、「ある程度有効であった」が46.3%、「どちらともいえない」が31.1%、「あまり有効ではなかった」が14.9%、「全く有効ではなかった」が2.6%です。有用性を感じている企業が51.4%、有用性を感じていない企業が48.6%となっています。ホームページを作ってみたものの半数近くの企業が上手く活用できていないのが分かります。
ホームページ経由での新規受注の獲得頻度に関しては、「よくある」が1.9%、「時々ある」が27.5%、「ほとんどない」が36.8%、「全くない」が33.8%です。「よくある」と「時々ある」を合わせて29.4%となり、少なからずあることが分かりますが、ほとんどの企業が新規顧客の獲得ができていません。ホームページから新規受注に結びつけるには、まだまだ改善する必要があります。
まとめ
今回の調査結果からホームページは、まだまだ改善する必要があることが分かりました。ホームページ制作業者も単にホームページを作るだけでなく、利益につながるホームページを作成していく必要があります。
中小企業庁のホームページは以下のリンクになります。上手く活用した事例も載っています。
2015年版中小企業白書
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